こんにちは。
美容精神科医の茂木千明です。
真夏日も増え、暑い日々が続いてきましたね。
さぁ今日も暑いし涼しい格好で過ごそう!
そう思い鏡の前にたって首元を見てみると
あれ?
こんなところにイボってあったかしら??
しれっと気付かないうちに首回りにできるイボ・・・
見つけると少し気持ちが萎えてしまいますよね。
お顔はしっかりケアしているけど
首とデコルテはあまり気にしてなかった…
という方も私のクリニックにもいらっしゃいます。
首やデコルテは手の甲と同様に
年齢が現れやすい箇所
でもあります。
そのため、美容的には丁寧にケアしておきたい場所の一つ!
特に薄着になる夏の季節は綺麗にしておきたいですよね。
ということで
今回は首回りにできるイボについて説明していきましょう。
また、最後に私自身のデコルテのケア方法もお伝えしていきたいと思います。
イボの種類について
○イボの種類について
実は首回りのイボは大きく分けて4種類に分かれます。
1 アクロコルドン / スキンダック / 軟性線維腫
数ミリの大きさで肌色や茶色で、ぷくっと膨れた形をしています。
通常痛みはなく、触れると弾力があります。
患者さんが首のイボとおっしゃって来院されるほとんどが、このグループに属します。
※今回は簡単なご紹介ですので、上記3つは1種類としてまとめにさせていただきましたが、正確には大きさや形で分類を致します。
こんなものがあるのかーという程度でご理解いただければと思います。
2 懸垂性線維腫
先ほどの軟性線維腫がさらに大きくなったもの。
やや稀なケースで、首よりも体の擦れやすい脇などに発生します。
3 脂漏性角化症(別名:老人性イボ)
見た目は黒子に近く、大きさは数ミリから数センチになることもあります。
表面が少しザラザラしています。
4 尋常性疣贅
ウィルス性のイボです。
実は一部のイボは傷からパピローマウイルスというウイルスが感染することによってできることがあります。
一見、軟性線維腫と見分けがつきにくいことも。
④の尋常性疣贅を除き、大きな原因は下記の3つです。
イボができる原因
- 加齢
年齢を重ねると肌のターンオーバーが乱れ、細胞が過剰増殖することで膨らみができると考えられます。 - 摩擦
摩擦!?
と思われるかもしれませんが、肌は非常にデリケートなもの。
頻繁に擦れるとその分傷んでしまい、イボ発生のリスクは高まります。
ネックレス、洋服の襟、マフラー、スカーフなどを頻繁に付けていらっしゃる方は要注意!
ただし、したらダメというわけではなく、するならケアをちゃんとしようという意識をもちましょう。
特に男性は仕事柄ネクタイをせざるを得ない状況が多いと思うので、要注意ですよ! - 紫外線
これも大きな原因となります。
日焼け止めクリームを塗る習慣は身についていらっしゃるとは思いますが、首回りも徹底的に行いましょう!
対策
○もしイボができていたら・・・治療法のご紹介
治療方法は
とにかく除去する
という方針になります。
除去方法はクリニックによって異なりますが
・電気メス
・ハサミ
・液体窒素
・炭酸ガスレーザー
などが一般的です。
ヨクイニンというお薬の内服も効果はありますが、コチラの場合は一つ注意点があります。
それはウィルス性の場合のみに効果があるというところです。
自身がどの種類のイボなのかによって、治療法も異なってきます。気になる方は自己判断せず、皮膚科か美容皮膚科へ受診するようにしましょう。
○治療に関しての注意点
首のイボは加齢とともに出来やすくなります。
できたとしても
まぁいずれ治るかな
と放置してしまうこともあります。
ただし、実はごく稀に悪性腫瘍である可能性も…
見た目では判断ができませんが、イボが急に大きくなったりする場合は必ず皮膚科に受診しましょう!
また、自分で無理やり除去するのもNGです。除去後の傷から更に感染してしまうリスクが高まるので、小さいイボであっても自分でどうにかできると思わず、医師へ相談することを心掛けて下さい。
予防策を含めた首やデコルテのケア方法
〇医師が勧める首やデコルテのケア&美容施術について
基本はお顔と同様にケアして頂きたいと思っています。
特に保湿やレチノールを是非積極的に取り入れてほしいですね。
私自身もお顔をケアし、残ったクリームは必ず首やデコルテまで塗っています。
もちろん日々の日焼け止めも忘れずに!
ネックレスもつけっぱなしをするのは今日でやめましょうね。
時折ジムでの運動中やお風呂でもネックレスをつけたままという方をお見受けします。
ファッションとしては理解できますが、お肌のためには外す時間を作っていただきたいですね。
ちなみに、私がデコルテを綺麗に保つためにお勧めする美容施術はコチラ!
ミラノピールやマッサージピールなどのサリチル酸を主成分にしたピーリング剤です。
サリチル酸はコラーゲンの生成を行う繊維芽細胞を刺激する性質を持つため、ハリツヤを出すにはもってこいのピーリング剤です
さらにお肌のターンオーバーも整うため一石二鳥なのです。
私自身は月1回くらいの頻度で首やデコルテのピーリングを行なっています。
○まとめ
今回は首のイボやデコルテのケアについて説明させて頂きました。
紫外線が強いシーズンとなりましたので、みなさんしっかりケアしていきましょうね!
茂木千明
コメント