うつ伏せとたるみの関係について
先日こんな質問を頂きました。
『先生、うつ伏せ寝だとお肌が弛んだりしますか?』
なるほど、面白い質問です。
寝相と顔のたるみの関係を調べた研究はありませんが
知識と理論を総動員して考えていってみましょう!
○うつ伏せ寝とたるみの関係
そもそも
たるみにつながる原因は大きく3つです。
(1)皮膚の弾力成分の変化
(2)皮下脂肪量の変化
(3)筋力の衰え
特に日常生活で意識すべきは1と3でしょう。
土台となる筋力が衰えても
土台の上にあるハリ成分が少なくなっても
たるみは生じます。
では最初の質問に戻りましょう。
うつ伏せ寝とたるみの原因で関係しそうなのは
1の皮膚の弾力成分と考えられます。
長時間同じ方向に圧力がかかるため
弾力成分に歪みが生じ
シワになる可能性は非常に高いです。
さらに左右どちらかに偏った寝相は
体の歪みを生じさせるため
顔のたるみ方に左右差を生じる可能性も高くなります。
つまり
『うつ伏せ寝はお肌のたるみに繋がる可能性が十分ある』
というのが今回の質問のご返答になるかと思います。
○肌改善のために意識すると良いポイント
今回はあくまでたるみのお話なので
詳しくは割愛しますが
うつ伏せ寝は肌への摩擦が生じますから、
それに伴うお肌へのダメージも少なからずあると予想されます。
じゃあうつ伏せ寝はアンチエイジングの大敵じゃないの!?
すぐに寝相を変えよう!
体重を偏らずに寝るように入れ替えながら寝なきゃ!
そう思われた方も多いのではないでしょうか?
でも残念ながら、
寝ている時に何かを意識することは困難を極めます。
どうにかしようとするあまり
寝付けなくなってしまった…
すっきりとした睡眠ができなくなった…
寝相を治そうと思って行うことが
睡眠の邪魔になることが出てくるかもしれません。
そうなると本末転倒!
美肌には質の良い睡眠も大切な要素です。
なので、私としては
寝相を気にするよりも
質のいい睡眠が取れることに意識する方が
より美肌には近道だと思っています。
無論、
寝具はご自身に合ったものをチョイスしてくださいね。
○たるみ改善のケアで意識すると良いポイント
もし、日頃から行えるたるみケアなら
間違いなく③の筋力の衰えを改善するのが近道です!
顔には非常に多くの筋肉が複雑に走行しています。
当然筋肉ですから使わなければ衰えます。
しかし、
最近この衰えが加速している人が多いと言われています。
ズバリ、マスクの影響です。
マスクを長期間着用することで
私たちは無意識に
小声で
口周りの筋肉をできるだけ動かさないように
話す癖がついてしまっているようです。
じゃあそうならないように
口周りの筋肉を使って
大声で話そう!と思っても
どこで?
誰に?
何を話す?
と考えてみると
会話の中で実行する機会はなかなか見当たりません。
このコロナ禍で
ただでさえ話す相手も減っているかもしれません。
そうした方には
音読をお勧めしています。
音読するものは何でもよいですが
『自分が学びたい』と思っている内容の音読が
特にオススメです!
学習効率は向上しますし
筋力向上も狙えて一石二鳥、
最良な結果が手に入ることでしょう。
え?そんなことで筋力がつきますか?って
ぜひ5分間ご自身で何か参考書でもテキストでも
選んで読んでみてください。
最初やり始めると
口周りの怠さに驚かれるはずです。
そして意識して筋肉を動かすことで
確実に鍛えられていく実感が頂けることでしょう。
○まとめ
以上、うつ伏せ寝とたるみの関係の考察を通じ、たるみへの対策や気をつけると良いポイントをご紹介しました。
何度もお伝えしていますが
美肌は1日にしてならずです!
日常生活の中で
悪習と思えるものは意識をして改善を行っていきましょう。
茂木千明
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