ハイドロキノンってなーに?のお話
前回は幹細胞コスメのお話をさせていただきました。
今回はハイドロキノンのお話です。
名前を耳にしたことがある方は多いと思います。
実はハイドロキノンは
チョイスや使用方法が非常に大事な美白剤です。
誤った使用方法では
むしろお肌には毒となることもあります。
今回は『今更人に聞けないハイドロキノンの使い方・選び方』をご説明します。
【そもそもハイドロキノンとは?】
言わずと知れた美白剤です。
美白の効果を持つ物質は色々とありますが
ハイドロキノンは
メラニン合成経路に必要なチロシナーゼを阻害するという作用を持つものです。
簡単に言うと
シミを作ろうとする作業を邪魔して止めるストッパー役ですね。
適応にはシミ・肝斑・色素沈着などがあります。
【使用前のチェックポイント】
今現在ハイドロキノンをご使用中の方は
何%のハイドロキノンを使用しているかを必ず把握しましょう。
そう!ハイドロキノンは濃度が非常に重要です。
肌状態や治療目的にもよりますが、大抵は1〜5%が使用されます。
必要時は10%まで使用しますが、5%以上を使用する場合は特に注意が必要です。
また、4%以上は医師の処方となるためクリニックで購入が必要です。
海外製品には安定性が悪いものや、純度の低いものもあるためネットでの購入は要注意ですよ!
%が高いと効果は実感しやすくなりますが、お肌トラブルが起きるリスクも高くなります。
さらに詳しく説明していきますね。
【使用後のリスク】
ハイドロキノンは使用後に赤み、ヒリヒリ感、皮剥けやただれが出ることがあります。
軽度の赤みであれば正常範囲内です。
高い濃度のハイドロキノンでは
赤みが継続したり、強くかぶれてしまったりすることがあります。
その場合は一時使用を中止して様子を見るようにしてください。
痛みやかぶれがひどい場合や自然に赤みが治まらない場合は
皮膚科への受診をするようにしましょう。
こうしたリスクがあるからこそ、お肌に合った濃度のハイドロキノンを使用することが非常に重要なのです。
そして個人的にはクリニックで購入することをオススメします。
その理由としては
・事前に相談の上購入ができる
・症状が出た場合、購入元のクリニックの医師の診察がスムーズに受けやすい
この2点により安心と安全をお金で買うことができるからです。
ハイドロキノンを使ったことがないという方
赤みやかぶれが出るのが心配な方は
ぜひ美容皮膚科へお越しください。
クリニックで化粧品を買うことに抵抗感のある方は…
まずは安全策として2%からスタートすることをお勧めします
クリニックによっては4%からスタートするところもありますが
赤みなどのトラブルが出るリスクもある濃度のため
まずは2%2ヶ月と覚えていただければOKです。
そこから徐々に濃度をアップしてみましょう!
次に体の目立ちにくい部分でテストをすることもお勧めです。
いきなり顔全体にハイドロキノンを塗って強い赤みが出ることを防ぐことも可能です。顔が心配であれば二の腕の内側などのボディーでテストもokです、紫外線が当たらない場所をチョイスしてくださいね。
500円くらいの大きさに塗って赤みやかゆみ、ただれが出ないかをチェック!!
【使用中の注意点】
とにかくお肌が紫外線に弱くなります。
日焼け対策はマストです
このブログでは以前もお伝えしましたが
2時間毎に日焼け止めは塗り直しが必要です。
朝日焼け止めを塗ったから大丈夫ではありません。
ハイドロキノンを活かすためにもしっかりと対策をしてくださいね。
【最後に】
ハイドロキノンは漫然と使用する美白剤ではありません。
必ず決められた期間使用したら、休薬期間を作りましょう!
漫然とした利用は白斑や色素沈着のリスクを高めます。
きちんとした化粧品であれば、何ヶ月使用したら何ヶ月お休みしてくださいと必ず記載があると思いますので確認をお願いします。
例えば
某有名なゼオシリーズのミラミンというハイドロキノン4%の薬は
5ヶ月使用したら2から3ヶ月お休みという流れです。
指示はしっかりと守りましょう。
使用開始日を忘れないために
皆さんいつからハイドロキノンを使用開始したか忘れてしまうこともあるかもしれません。
私は化粧品を使用開始するときに必ずスマホで写真を撮ります。
写真のデータがスマホに残るので
あ、この日から使用開始したのね!とわかります。
油性ペンでボトルに記入してもいいのですが、
案外毎日の使用で擦れて見えなくなるので
私は写真残しを推奨しています。
まとめ
今回はハイドロキノンについてご説明しました。
使い方はちょっぴり面倒ですが、日々のケアで
シミや肝斑のないお肌を育てるには必要な美白剤です。
まだ使ったことがない方は是非トライしてみてくださいね。
茂木千明
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