またできた、、しつこいニキビと腸の関係について

美容
ニキビと腸のお話こんにちは茂木千明です。

さて今回はニキビのお話です。

皮膚科で日々診療しているとニキビでのお悩みの患者さんが多く来院されます。
もちろん思春期ニキビなどは成長期に避けて通れない部分ではありますが
30代以上の成人の方のニキビのお悩みも非常に多く来院されます。

思春期ニキビと大人ニキビの違いとしては
発生原因とニキビの発生部位が挙げられます。
思春期ニキビは主に成長期における皮脂の過剰分泌が原因でホルモンバランスが整う20代へ移行する中で自然と治まっていきます。
それに対し、大人ニキビは不規則な生活習慣やホルモンバランスの乱れ、肌のケアの不足などから発生します。

また発生部位についても多少違いがあり
思春期ニキビがTゾーンだとすれば
大人ニキビはフェイスライン特に口周りなどにできやすい方が多いです。

基本的にニキビは早期治療が望ましいので
早めに皮膚科に受診していただきたいところです。
そのまま放置すると色素沈着やクレーターのリスクとなります。

ただ、診療の中では色々な治療をしているにも関わらず
ニキビがなかなか治らない方も一定数いらっしゃるのが事実です。

ということで
お肌の治療をしてもニキビが治らない方向けに
ニキビと腸内環境、ニキビとストレスとの関係を2回に分けて説明していきたいと思います。今回はニキビ治療のための腸活についても詳しく説明していきますので、
ニキビでお悩みでなくても、腸活について興味がある方は是非読んで頂きたいです。

【ニキビと腸内環境について】
ニキビと腸内環境には密接な関係があります。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種の菌が存在しますが
この3種のバランスがとても大事。
バランスが崩れて腸内環境が悪くなると
✅老廃物が体内に溜まってしまう
✅栄養素の吸収が適切にされない
✅糖化により肌の老化を促進してしまう
などなど
腸による働きが低下してしまうと、肌にも影響が出てくることに…
つまり、肌トラブルを防ぐためには腸内環境を整えることも大事なことと言えるのです。

【現代人の腸内環境について】
そもそも現代人の腸内環境についてですが
現代人の腸内環境の問題点は悪玉菌が多いだけでなく
バリエーションの乏しさも大きな問題となっています。

様々な原因が考えられますが
発酵食品の摂取量の少なさや
やたらになんでも抗菌する生活スタイルが大きく影響しているようです。

突然ですが皆さん、胸に手を当てて最近の食事内容を思い返してください。
発酵食品を食べた記憶ありますか?
例えば…
納豆やキムチ、ぬか漬け、ザワークラフトなどこの1週間で食べましたか?

全く食べた記憶がない方は
腸内環境を整える目的で積極的に発酵食品は摂取していただきたいところですね。

私も納豆やキムチなどを複数種類購入して食べるようにしています。

ちなみに
『先生!発酵食品といえばヨーグルトですが、それはダメですか?』
という質問がありそうなので
先手を打ってお答えすると…

腸内環境を整えるという視点で見ると
ヨーグルトに関してはあまり良い研究データがありません。
※日本のヨーグルトの製造方法や販売規定もあるようですが…

摂取によって死亡率の低下など良い部分はたくさんありますので
わざわざ止める必要はありません。
ただ腸内環境のためにヨーグルト!と考えている方には
別の発酵食品も織り交ぜて頂きたいと思います。

その他、抗酸化作用のある食材もオススメです!
おやつとして気軽に食べられる食材としては
ブルーベリーやナッツ(特にくるみ!!)は何度かご紹介した通り、美肌効果もありますよ。

その他葉菜類もどしどし食べていきましょう!
(ほうれん草、ケール、水菜などなど)
ブロッコリーも抗酸化食品としては代表格ですね。
最近ではコンビニに冷凍で小分けにされたものも販売されていますので
気軽に購入可能です。
お弁当に1袋追加してみてはどうでしょうか?

無論、酒はNGです。
腸内環境を悪化されるものとしては
その他ジャンクフードや加工食品も避けて頂きたいところ…連日飲み会でお肌がボロボロになった経験がある方もいらっしゃると思います
あれは寝不足だけでなく、アルコールや加工食品によって腸内環境が乱れお肌がボロボロになっていると考えられます。

美肌を目指すには肌だけケアするのではなく体内も美しくしていきましょう!

茂木千明

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