ニキビで皮膚科を受診するタイミングとは
3月13日からマスクの着用は個人の判断が基本という方針が
厚生労働省から発表されましたね。
皆さんはどのようにお過ごしですか?
医療機関では引き続きマスク着用を促すところが多く見受けられますが、街中ではマスクを外されている方もチラホラと見かけるようになりました。
さて、脱マスクに伴うかのように急激に増えたのがお肌のご相談です。
先日こんなご質問を頂戴しました。
実は口周りのニキビがずっと治りません。
少し良くなってはまだ同じところに出てきます。
病院受診した方がいいですか?
受診するなら皮膚科ですか?美容皮膚科ですか?
この質問にお答えしたいと思います。
○ニキビは皮膚疾患と認識を!
ニキビの正式名称は「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患の一種です。
疾患と聞くと病院への受診をイメージする方も多い中、なぜニキビに関しては受診につながりにくいのでしょうか。
その理由の1つとして
「ニキビ=不摂生の証」と捉えていらっしゃる方が少なくないことが挙げられます。
例えば、寝不足や暴飲暴食、メイクしたまま爆睡…
結果、翌日にはニキビの出来上がり!!
そんな経験を皆さんも一度はしたことがあるのではないでしょうか。
日常生活にはさまざまなニキビ発症のリスク因子が潜んでいます。
例のように睡眠や食事の生活習慣を乱したり、肌のケアが不十分であったりすると、ニキビも出来やすいと言えるでしょう。
そのため
「あ、これは昨日の○○が悪かったな…」
とニキビが生じた原因を「不摂生の出来事」と紐付けて
自己判断で解決をしようとする傾向にあります。
「とりあえず、○○という不摂生を正そう!」とするわけですね。
勘違いして頂きたくないのですが
規則正しい生活をする
野菜や果物、発酵食品を多めに摂取する
アルコール控えめにする
メイクは落としてたっぷり保湿
これらは全て正しいニキビの対処方法で、それをダメと言いたいわけではありません。
多少の不摂生なら本来すぐお肌状態は改善するはずですし、セルフケアで回復したのであれば、結果としてはOKなのかもしれません。
ただしお忘れいただきたくないのが、
疾患はたまたま回復をすることもあるという点です。
また、1週間下痢が治らない or 咳が止まらない
こういった場合は病院に受診しませんか?
胃腸が警告を出すのと同じで、お肌の不調も実は身体からの警告です。
不摂生を理由にして受診は大丈夫だろうと思うのではなく、
これは危険信号なのかも?という認識は頭の片隅に置いていただきたいと思います。
○受診の目安
最初の質問のお答えにもなりますが
繰り返すニキビ
1ヶ月以上継続するニキビ
は皮膚科への受診を強くお勧めしております。
こうしたケースはセルフケアをしていたとしても
ニキビの発症原因が予測したものとは違う、あるいはその解決方法が誤っている可能性が高いと言えます。
であれば
お肌をプロに診察してもらって治療を受ける
何が原因だったかをしっかりと尋ねてそれに対する対策を行う
良い生活習慣があればアドバイスをもらう
など、皮膚の専門家に診てもらうのが良いのでしょう。
ちなみにお肌の炎症が長引けば、それだけ色素沈着や毛穴の開き、クレーターが生じるリスクも高まります。
病院に行くほどでもないかも…と遠慮はせず、早急に医師へ相談し炎症を鎮静させていきましょう。
◯肌に+αを求めたい方は美容皮膚科へ
ちなみに…
ニキビ治療に合わせて
より美肌にしたい!と思われた際には是非美容皮膚科への受診をご検討ください。
いろいろ営業されそうだ…と気が引けるかもしれませんが
自由診療のみ処方可能な内服薬や施術等もあり、肌へのケアの選択肢が増えるのはメリットでもあります。
受診すると必ず施術を受けなければいけないというわけではございません。
一度相談に行き治療計画を作ってもらい、それに伴って必要な費用を確認するなどを目的に受診しても良いと思います。
自分の求める理想の肌に近づくためには
我流ではなく是非プロの診察を受けてみましょう!!
茂木千明
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