季節の変わり目のケアは足し算?それとも引き算?

美容

こんにちは。
美容精神科医の茂木千明です。

今年は9月にも関わらず猛暑日が全国で観察されていましたが、10月に入ると一転し気温が一気に下がりました。
つい先週まで私も半袖で過ごしていましたが、今は長袖じゃないと外に出られない変化にビックリしています。
この急激な気温の変化に体調を崩されてしまった方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今回のような気候の急激な変化はもちろん、いわゆる季節の変わり目においては体調のみならず、お肌にも影響がでるとされています。

代表的なものとしては
✅乾燥しやすくなる
✅赤みが出やすくなる
✅ニキビなどがいつも以上に出来やすくなる
✅痒みやひりつきが出る
などの変化が見られ、悩める女性が増える時期でもあると言えます。

ちなみに私が所属しているクリニックでも、肌の急な変化に戸惑いを感じ、対応について質問をいただくことも・・・

そこで今回は、季節の変わり目という特殊な期間のお肌変化に対してどうアプローチするべきか!?
そのポイントを解説したいと思います。

気候の変化が肌に及ぼす影響
季節の変わり目では肌はどのような状態に陥りやすいのでしょう?
実は先ほど挙げた代表例のようなお肌は
「お肌のバリア機能の低下」
と捉えることができます。

本来のお肌は、角質や皮脂などお肌表面を取り巻くものによって外的からの刺激から防御されていますが、これが種々の原因によって防御力が低下することで、乾燥やひりつき、赤みに繋がっているわけです。

特に季節の変わり目では
✅寒暖差に伴う自律神経の乱れ
✅空気の乾燥
✅季節性のアレルゲン
などが発生するため、こうした肌の状態が発生しやすいと言えるでしょう。

つまり、季節の変わり目、気温の変化する時期は
「お肌のバリア機能が低下しやすい」
と覚えていただければと思います。

ということは・・・
バリア機能が低下するなら、それを補完すれば良いのでは?
と思う方もいらっしゃるでしょう。

はい、ではここで今回のテーマに戻ります。
季節の変わり目のケアのポイントは
足し算か引き算
どちらにあると思いますか??

季節の変わり目は【引き算のケア】で対処を
私のおすすめは引き算です。
※医師から処方されている軟膏や治療薬は自己調整せず、必ず主治医に確認してくださいね。

なぜ引き算を推奨するかというとシンプルな理由です。

それは肌のバリア機能が低下し弱っている状態の肌に、何かをプラスしようとすると更にトラブルが発生する可能性があるからです。
例えば、今まで日々使っていて問題なかった化粧品やケア用品でさえ、トラブルの原因となることも・・・
肌はとてもデリケートな器官です。

回復させるために色々したくなるお気持ちはわかりますが、弱っているときは安静にさせることも必要なことなのです。

引き算のケアのポイント

  1. 保湿剤以外は極力使用中止を
    では具体的に何から引いていくのか?
    私なら、保湿剤以外全部をstopとお答えしています。

やや極端な意見に聞こえるかもしれませんが
美容液やレチノール、ハイドロキノンは効果もありますが、お肌には刺激となることが多々あります。
ただし、ずっと使うな!というわけではありません。
季節の変わり目のお肌の調子が崩れる2週間程度はお休みしてみてはいかがでしょうか。
可能であればメイクもお休みして欲しいと思っています。
なぜならファンデーションなどもこの時期は負担になるからです。

そして、お休み期間中は徹底的に保湿を行いましょう。

  1. 日焼け止めの使用はOK?
    「日焼け止めも刺激だから肌に炎症が起きている時はプロペト(ワセリン)以外何も塗るな!」
    という先生もいらっしゃいますが、これは状況によって判断になるかと思います。
    というのは、紫外線も十分肌の刺激になるものです。
    紫外線の防御か、日焼け止めによる肌トラブルを避けるのか。
    どの程度日差しを浴びる環境か、また日差しを防ぐ手段を別に設けることができるのかなどによってご判断ください。
  2. 洗顔方法にもワンポイント!
    あと一つ補足するとしたら、洗顔方法にも注意しましょう。

洗顔については以前の記事でしっかり説明させて頂きましたが・・・
今回初めて読む!という方もいらっしゃると思うので、簡単にポイントをお伝えしたいと思います。

ポイントは洗顔するときの水の温度です。
触れた時に少し冷たいなと思うくらいの温度が目安です。
※25度から32度程度と言われています
くれぐれも、お風呂のお湯と同等レベルの温度での洗顔は避けてください。
理由は、お湯によって皮脂が過剰に洗い流されてしまうからです。

皮膚は悪いものと考える方もいらっしゃいますが、一定量の皮脂は皮膚のバリア機能を果たすため、落とし過ぎには要注意です。

まとめ
今回は季節の変わり目のお肌トラブルについて説明していきました。
引き算のケアを初めて聞いた方にとっては、ご不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。
ただ季節の変わり目に症状が出た方々にとっては、一番近道の回復方法ではないかと個人的には考えています。
まずは2週間!徹底的に保湿のみに専念をしてみてください。

なお、気になることや、実施してみたご感想等あればコメントで教えてくださいね!!

茂木千明

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