美肌は親ガチャで決まるのか!?肌質と遺伝の関係性

美容

こんにちは。

美容精神科医の茂木千明です。

先日とあるご相談をいただいたのですが、同じ悩みの方がいらっしゃるかもしれないため、今回テーマとして取り扱いをさせていただきました。

それはズバリ・・・

美肌は遺伝で決まるのか!

というもの。

具体的な概要は以下の通りです。

(※個人の詳細や概要は編集しております)

相談者Aさん曰く

✅20代の友人Bは肌が白くていつもすべすべ綺麗

✅20代になり一所懸命ケアをしているがその子のような肌になることはなく、ケアすること自体に意味が見いだせなくなってきている

✅Bさんのご両親を見ても40代でも肌がスベスベ

✅一方私の親は同じ40代ですでにシミやシワも目立ってきている

こうした体験を通じ

「あ・・・これって親ガチャに負けて私はどう頑張っても無理なんだ・・・」

「そう思うと寂しくて辛い気持ちにもなると同時に意欲が低下し、親へも少し複雑な思いを抱いてしまった」

「美容に対する目標が見えなくなってしまった」

と感じられたようです。

さて、皆さんの中でも同じような思いを抱いた方はいらっしゃるかもしれません。

ではこのご相談のポイントである

肌質はどこまで遺伝するのか?

について私見を交えて解説をしていきたいと思います。

肌質と遺伝の関係性

肌質と遺伝の関係は様々な研究はあるものの、現代でも正直よく分かっていないというのが結論です。

これについて詳しい話をする前に、以下2点の言葉の意味の共通認識をお願いします。

遺伝 = 親から子に生物の特徴が伝わること

遺伝子 = 遺伝情報を伝えるもの

では解説していきます。

実は美肌となりやすい遺伝子は複数発見されています。

一時期、美容業界でも肌質を遺伝子レベルで解析するというキットが流行となりましたよね。

その人の美肌遺伝子がどの程度あるのか?

その結果により肌質も変わってくる可能性は高いと言えます。

遺伝子があるのだったら美肌は遺伝するのでは?

と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここがちょっとややこしいところ!

その美肌となりやすい遺伝子が、どこまで親子関係で遺伝するのかを明確に調べた研究は存在しません。

というか、この点に関しては正確にまだ調べようがないというのが実情と言えるでしょう。

例えば下記のお写真をみてください。

この写真では左右で2名の肌を比較しています。

ちなみにお二人は一卵性双生児であり、遺伝子の情報がほぼほぼ一緒と言えます。

にも関わらず、お二人の肌質はパッと見ても大きく異なることにお気づきいただけることでしょう。

そうです。

✅遺伝子が同じであっても同じ肌質になるわけではない

✅どれだけ美肌遺伝子を持っていようが、その後どこまでケアしているかで肌質は変わってしまう

そうした一つの結果を表わしている写真とも言えます。

こうした結果は遺伝を研究する科学者にとって泣き所かもしれません。

そして

親が美肌でないから私も・・・と未来が決定するほど遺伝子レベルで左右されるものでもないというのが私の見解でもあります。

遺伝(親)かどうか見るより日々のケアを見返していきましょう

まだまだ綺麗になる余地はありますよ

これが今回ご相談いただいたAさんへの最終的なアドバイスでもありました。

肌質に関わる遺伝子には具体的にどんなものがある?

美肌遺伝子がある以上、肌質もある程度遺伝の影響を受ける可能性があると言わざるを得ません。ではどういったところに現れやすいのでしょうか?

一般的には

✅ソバカス

✅肌色

✅肌のキメ

✅日焼けのしやすさ

✅乾燥のしやすさ

などが挙げられています。

そして先にもお伝えしましたが、こうした遺伝子を分析する検査キットが販売もされています。

自分はどのような肌質の遺伝子を持っているのか?

これを分析することで肌ケアの一助になることもあるかもしれません。

しかしここで美容精神科医として

みなさんに提言させていただきたい私見があります。

遺伝子は変えられない

大事なのは遺伝よりも感染だ!!

感染という言葉に少し驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ここで言う感染とは、もちろん「感染症」という意味でなく「社会的感染」のことを意味します。

社会的感染はこの講座でも何回かお伝えした概念で

✅高いモチベーションや習慣も周囲に広まる

✅逆に低いモチベーションや悪癖も周囲に広まる

という考え方です。

美容も結果がすぐには見えません。

自分と向き合い、辛いながらもやり続けることが求められる時、どうしても力尽きることもあるでしょう。お気持ちはよくわかります。

だからこそ、今回のお肌についてもこの概念が非常に重要です。

個人のモチベーションや学習性がupするとその周囲には同じ仲間が集まりますし、美容サービスとしても「正しい知識や品質の良い化粧品などの提供を受けられる」という好循環が生まれます。

そして更に質の高い情報が共有されていくことで、大勢の方の美に還元されていくものと私は考えています。

与えられた遺伝子は変えられません。

しかし、日々の行動と環境は自分次第で変えることが可能です。

なら、モチベーションが高く努力を続けられる人の傍で自分も努力をしながらお互い高め合っていく!!

これに尽きるのでないでしょうか。

私自身もお肌が綺麗な方やスタイルが素敵な方には

「おすすめの美容液は何?どんな運動しているの?日々で配慮していることは?習慣にしていること教えて!」と質問攻めにして、美肌へのモチベーションを日々積み上げています。

他者と比較しても何もはじまりません。

昨日の自分や先月の自分と比較して少しでも変化していれば万々歳!

維持できただけでも◎と思うことも大事ではないかと思っています。

美容はポジティブであればあるほど、長続きするもの。

そうしたメンタルを保ちつつ、遺伝子に負けない美肌を作り上げていきましょう!

今回もありがとうございました。

気になることがありましたら、コメントで教えてくださいね!!

茂木千明

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